M&A・第三者承継

個人M&A・スモールM&Aとは?サラリーマンでもできる事業承継の新しいかたち

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個人M&Aに向いている業種・おすすめのジャンル

個人M&Aで取引される案件は多岐にわたりますが、特に個人の買い手に人気が高い業種があります。

飲食業(居酒屋・カフェ・ラーメン店など)

M&Aマッチングサイトで最も案件数が多いジャンルのひとつです。居抜き物件での引き継ぎが可能なため、初期投資を大幅に抑えられます。ただし、調理技術や仕入れルートなど、引き継ぎに時間がかかる要素も多いため、前オーナーの引き継ぎ期間をしっかり確保しましょう。

美容・リラクゼーション

美容室、エステサロン、マッサージ店なども個人M&Aの人気業種です。固定客がついている店舗は安定収益が見込めます。ただし、オーナーの技術や人柄に依存している場合は、承継後に顧客離れが起きるリスクがあります。

EC・Webサイト運営

数十万円〜数百万円と低価格で取引できるため、副業からスタートしたい人に人気です。ECサイトやアフィリエイトサイト、YouTubeチャンネルなども売買の対象になります。場所を選ばず運営できる点が最大の魅力です。

学習塾・スクール

地域密着型のビジネスで、生徒の在籍がそのまま収益になるため安定性が高いです。教育に関心のある方には特に向いています。

介護・福祉

高齢化社会を背景に需要が安定している業種です。ただし、行政の許認可が必要な場合があるため、M&A後の手続きについて事前に確認しておく必要があります。

個人M&Aの具体的な流れ7ステップ

個人がM&Aで事業を買う場合の一般的な流れを、7つのステップで解説します。

ステップ1:自己分析と目的の明確化

まず「なぜ事業を買いたいのか」「どんな事業を買いたいのか」を整理します。使える自己資金、経営に割ける時間(本業を続けるか脱サラするか)、自分の強み・経験が活かせる業種を明確にしましょう。

ステップ2:案件探し

M&Aマッチングサイト(BATONZ、TRANBI、ラッコM&Aなど)に登録し、希望条件に合う案件を探します。新着通知を設定しておくと、良い案件を見逃しにくくなります。

ステップ3:初期検討とコンタクト

気になる案件があれば、概要資料を取り寄せます。売上・利益・事業内容を確認し、興味があれば売り手に面談を申し込みます。この段階で秘密保持契約(NDA)を締結します。

ステップ4:トップ面談

売り手経営者と直接面談し、事業の詳細や承継の理由、引き継ぎの条件を確認します。数字だけではわからない会社の雰囲気や経営者の人柄を知る重要な機会です。

ステップ5:基本合意と調査

条件面で合意したら基本合意書(LOI)を締結します。その後、デューデリジェンス(買収監査)を行い、財務・法務・事業面のリスクを確認します。個人M&Aでは簡易的なDDで済むケースも多いですが、少なくとも直近3年分の決算書と税務申告書は確認しましょう。

ステップ6:最終契約とクロージング

DD結果を踏まえて最終条件を交渉し、最終契約書(SPA)を締結します。代金の支払いと株式・事業の引き渡しが完了すれば、正式にあなたが新しいオーナーです。

ステップ7:引き継ぎと運営開始

前オーナーから業務の引き継ぎを受けます。引き継ぎ期間は事業内容によりますが、1〜6ヶ月が一般的です。従業員や取引先への挨拶も忘れずに行いましょう。

個人M&Aの最新動向(2026年)

個人M&A市場は年々拡大しています。以下は最近のトレンドです。

マッチングサイトの成約件数が急増

大手マッチングサイトのBATONZは累計成約数が急速に伸びており、ラッコM&Aも累計4,600件以上の成約実績を達成。個人が気軽にM&Aにアクセスできる環境が整ってきています。

副業としてのM&Aが一般化

本業を持ちながら、ECサイトやWebサービスを副業として運営するスタイルが広がっています。リモートで完結するオンライン事業のM&Aは、サラリーマンの副業として特に相性が良いです。

事業承継・引継ぎ補助金の活用が進む

国の補助金制度(事業承継・引継ぎ補助金)を活用して、M&Aの仲介手数料やDD費用を補助してもらうケースが増えています。個人の買い手でも一定の要件を満たせば申請可能です。

「マイクロM&A」との違いは?

個人M&A・スモールM&Aと似た言葉に「マイクロM&A」があります。マイクロM&Aは、スモールM&Aよりさらに小規模な案件を指し、取引金額が数万円〜数百万円程度のものが中心です。

たとえば、個人が運営するブログやSNSアカウント、小規模なECサイトの売買はマイクロM&Aに該当します。一方、年商数千万円規模の会社や事業の売買はスモールM&Aに分類されます。

厳密な線引きはありませんが、ざっくりとした目安は以下の通りです。

金額帯別|どんな案件が売買されている?

数十万〜100万円の案件

未収益化のWebサイトやSNSアカウント、小規模なブログが中心です。購入後に自分で育てていく前提の案件が多く、初心者が経験を積むのに向いています。

100万〜500万円の案件

月数万円の収益があるWebサイト、小規模なECショップ、個人経営の教室やサロンなどが該当します。副業として運営できる規模の案件が多い価格帯です。

500万〜3,000万円の案件

サラリーマンが脱サラして経営者になるケースで最も多い価格帯です。飲食店、小売店、美容室、ITサービスなど、従業員がいる実店舗ビジネスが多くなります。日本政策金融公庫の融資を活用すれば、自己資金300万〜500万円でも手が届きます。

3,000万〜1億円の案件

年商数千万〜数億円規模の会社の株式譲渡が中心です。個人で買う場合は相応の自己資金と経営経験が求められます。M&A仲介会社を利用するケースが多い価格帯です。

個人M&Aの2つの方法|株式譲渡と事業譲渡

株式譲渡とは

売り手の会社の株式を買い取り、会社の経営権を丸ごと引き継ぐ方法です。会社の資産・負債・契約・従業員がすべてそのまま引き継がれるため、手続きがシンプルです。ただし、簿外債務(帳簿に載っていない負債)も引き継ぐリスクがあるため、デューデリジェンスが重要になります。

中小企業のM&Aでは株式譲渡が最も一般的な方法です。

事業譲渡とは

会社の事業の一部または全部を買い取る方法です。必要な資産・契約だけを選んで引き継げるため、不要な負債を引き継がずに済むメリットがあります。一方、取引先との契約や従業員の雇用契約を個別に結び直す必要があるため、手続きが煩雑になります。

個人事業主のビジネスを引き継ぐ場合や、会社の一部門だけを買いたい場合に使われます。

個人M&Aにかかる費用の目安

個人M&Aでは、買収価格以外にも以下の費用がかかります。事前に把握しておきましょう。

小規模な案件(500万円以下)でマッチングサイトを利用する場合は、DD費用と契約書費用を含めて50万〜150万円程度の追加費用が目安です。

よくある質問(FAQ)

Q. 会社員のまま個人M&Aはできますか?

できます。副業として小規模な事業(Webサイト、ECショップなど)を買い取り運営するケースは増えています。ただし、勤務先の就業規則で副業が禁止されていないか確認しましょう。また、実店舗ビジネスの場合は本業との両立が難しいため、脱サラを前提に計画するのが現実的です。

Q. 個人M&Aで融資は受けられますか?

日本政策金融公庫の「新規開業資金」や「事業承継・集約・活性化支援資金」が利用可能です。自己資金の2〜3倍程度の融資が目安です。また、事業承継・引継ぎ補助金を活用できる場合もあります。

Q. 個人M&Aで失敗しないためのポイントは?

最も重要なのは「身の丈に合った案件を選ぶこと」です。初めてのM&Aで大きすぎる案件に手を出すのはリスクが高いです。また、必ずデューデリジェンス(買収監査)を実施し、簿外債務や法的リスクがないかを確認しましょう。専門家(税理士・弁護士)への相談も欠かせません。

Q. 個人M&AとフランチャイズやFC加盟の違いは?

フランチャイズは本部のブランドやノウハウを借りて事業を行う仕組みで、加盟金やロイヤリティが発生します。個人M&Aは既存の独立した事業を買い取るため、経営の自由度が高い反面、すべてを自分で判断する必要があります。「自分の裁量で経営したい」なら個人M&A、「仕組みに乗って安定的に始めたい」ならフランチャイズが向いています。

「個人で会社を買う」——そんな時代が来ています

「M&Aって、大企業が何十億円もかけてやるものでしょ?」

そう思っていませんか?実はいま、会社員や個人事業主が数百万円で会社や事業を買い取る「個人M&A」「スモールM&A」が急速に広がっています。

その背景にあるのが、中小企業の後継者不在問題です。全国の中小企業のうち52.1%が後継者不在(帝国データバンク 2024年調査)。「事業は黒字なのに、継いでくれる人がいない」——そんな会社がたくさんあるのです。

こうした会社を、「引き継ぎたい」という個人が買い取る。売り手の経営者は安心して引退でき、買い手は既に動いている事業をゼロから立ち上げることなく手に入れられる。お互いにとって価値のあるこの仕組みが、いま注目を集めています。

この記事では、「個人M&A・スモールM&Aって何?」という基本から、メリット・リスク、案件の探し方まで、はじめての方にもわかりやすくお伝えします。


📌 この記事でわかること


個人M&A・スモールM&Aとは

個人M&Aとは

ひとことで言えば、法人ではなく「個人」が自己資金や借入金を使って、会社や事業を買い取ることです。会社員が副業として、あるいは脱サラして経営者になるために活用するケースが増えています。

スモールM&Aとは

スモールM&Aとは、取引金額が比較的小さいM&Aの総称です。明確な定義はありませんが、一般的には売買価格が数百万円〜数千万円程度の案件を指すことが多いです。

つまり、個人M&AとスモールM&Aは重なる部分が大きく、「個人が買い手になるスモールM&A」というイメージで問題ありません。

どんな事業が売買されているの?

実際にマッチングサイトで取引されている事業は、たとえばこんなものがあります。

実際、価格帯も幅広く、WEBサイトなら数十万円から、リアル店舗でも数百万円〜1,000万円程度で買えるものが数多く掲載されています。


なぜいま個人M&Aが注目されているのか

そもそも、個人M&Aが広がっている理由は、いくつかあります。

① 後継者不在の会社が増えている

中小企業の後継者不在率は52.1%。約127万社が後継者未定のまま経営者の高齢化が進んでいます。こうした会社の「受け皿」として、個人の買い手が求められています。

② マッチングサイトが普及した

また、BATONZ(バトンズ)やTRANBI(トランビ)などのM&Aマッチングサイトの普及により、個人でもオンラインで案件を探し、売り手に直接コンタクトできるようになりました。以前は仲介会社に高い手数料を払わなければアクセスできなかった情報が、無料で見られる時代になったのです。

③ 働き方の多様化

さらに、副業解禁、リモートワーク、FIRE(早期リタイア)ブームなどの影響で、「会社員をしながら経営者にもなる」という選択肢に注目が集まっています。ゼロから起業するよりリスクが低いと感じる人が増えていることも追い風です。

④ 国や公的機関の支援が充実

加えて、事業承継・引継ぎ支援センターの「後継者人材バンク」では、事業を引き継ぎたい個人と後継者不在の経営者をマッチングしています。日本政策金融公庫の事業承継マッチング支援や、事業承継・引継ぎ補助金など、個人が使える制度も増えています。


買い手にとってのメリット

個人がM&Aで事業を買うことには、ゼロからの起業にはないメリットがあります。

既にお客さんがいる状態でスタートできる

たとえば、起業で一番大変なのは「最初のお客さんを見つけること」です。M&Aで既存の事業を引き継げば、お客さん・取引先・従業員・設備がすでに揃った状態からスタートできます。ゼロイチの苦労をスキップできるのは、大きなアドバンテージです。

創業に比べてリスクが見えやすい

また、買収前に売上や利益の実績データを確認できるため、「このビジネスがどれくらい稼げるのか」を数字で判断できます。まったく見通しのないゼロからの起業と比べると、リスクの見積もりがしやすいのが特長です。

少額から始められる

さらに、スモールM&Aなら数百万円から事業を取得できます。自己資金が足りない場合は、日本政策金融公庫の融資を活用する方法もあります。事業承継に関連する融資は、一般的な創業融資よりも実績があるぶん審査が通りやすいケースもあるようです。

新しい収入源・キャリアの柱になる

このように、会社員の方にとっては副収入の源として、定年退職を控えた方にとってはセカンドキャリアの手段として、個人M&Aは新しい可能性を開いてくれます。


知っておきたいリスクと注意点

もちろん、個人M&Aにはリスクもあります。甘く見ると大きな失敗につながるので、しっかり押さえておきましょう。

「安いから」で飛びつかない

たとえば、価格が安い案件には、安いなりの理由があることがほとんどです。売上が減少している、設備が老朽化している、従業員が辞めそう……。価格だけで判断せず、なぜその価格なのかを丁寧に確認してください。

情報開示が不十分なことがある

一方、大企業のM&Aと違い、小規模な会社では財務諸表がきちんと整備されていない場合もあります。帳簿に載っていない負債(簿外債務)がないか、税務に問題はないかなど、専門家の力を借りたデューデリジェンス(調査)が欠かせません。

「自分でもできるはず」が落とし穴

事業の内容に詳しくても、「経営者として組織をまとめる」のは別のスキルです。特に従業員を引き継ぐ場合、前オーナーとの信頼関係が前提で働いていた人たちとの関係構築は、想像以上に繊細な作業になります。

身の丈に合った案件を選ぶ

なお、個人M&A初心者が手を出すべきでない案件もあります。規模が大きすぎる案件、競合する買い手に大企業がいる案件、自分のスキルとかけ離れた業種の案件——こうしたものは避けたほうが無難です。

まずは小さな案件で経験を積み、自信がついてから次のステップに進むのが賢明です。


売り手(経営者)にとっての個人M&A

ここまで「買い手」の目線で話してきましたが、この記事を読んでいる方の中には、「自分の会社を個人に引き継いでもらうのはどうなんだろう?」と考える経営者もいらっしゃるかもしれません。

実は、個人への承継はメリットも多い選択肢です。

■ 事業への共感で引き継いでもらえる

個人の買い手は「この事業をやりたい」「この仕事に惚れた」という動機で買収を決めるケースが多いです。あなたが大切にしてきた事業への想いを理解してくれるパートナーと出会えることがあります。

■ 地域の事業が守られる

地方の小規模な事業は、大手企業の買収対象にはなりにくいもの。個人の買い手がいることで、大企業が拾わないような小さな事業にも、承継の道が開けます。

■ 後継者人材バンクで出会える

事業承継・引継ぎ支援センターの「後継者人材バンク」に登録すれば、事業を引き継ぎたいと考えている個人とマッチングしてもらえます。公的機関が間に入るため、安心感もあります。


案件の探し方と基本的な流れ

案件を探す3つの方法

① M&Aマッチングサイト

BATONZ、TRANBI、M&Aナビ、スピードM&Aなど、個人でも利用できるマッチングサイトが多数あります。まずは登録して、どんな案件があるのか眺めてみるだけでも勉強になります。

② 事業承継・引継ぎ支援センター

全国47都道府県に設置された公的窓口。後継者人材バンクに登録すると、マッチングの機会が得られます。相談は無料、秘密厳守です。

③ 日本政策金融公庫の事業承継マッチング支援

公庫の取引先の中から、後継者を探している経営者を紹介してもらえる仕組みです。資金調達の相談も一括でできるメリットがあります。

個人M&Aの基本的な流れ

  1. 案件を探す — マッチングサイトや公的機関で興味のある案件を見つける
  2. 売り手にコンタクト — 秘密保持契約(NDA)を結んで、詳しい情報を確認する
  3. トップ面談 — 売り手の経営者と直接会って、お互いのビジョンを確認する
  4. 基本合意 — 大まかな条件で合意する
  5. デューデリジェンス — 財務・法務・税務を専門家と一緒にチェックする
  6. 最終契約・引き渡し — 正式に契約を結び、事業を引き継ぐ

小規模な案件であれば、2〜6ヶ月程度で完了するケースもあります。ただし、焦りは禁物。わからないことは専門家に相談しながら、慎重に進めてください。


個人M&Aを検討するあなたへ——大切にしてほしい3つのこと

① 「なぜ自分がこの事業を買いたいのか」を明確にする

「儲かりそうだから」だけで飛びつくと、壁にぶつかったときに踏ん張れません。「この分野が好き」「このスキルを活かしたい」「この地域に貢献したい」——自分なりの動機をはっきりさせておくことが、成功の土台になります。

② 小さく始める

最初から大きな案件に挑む必要はありません。まずは小さなオンライン事業を買ってみる、あるいはマッチングサイトに登録して案件を見るところから始めてみてください。経験を積むうちに、「自分に合った案件」がだんだん見えてきます。

③ 一人で抱え込まない

法務・税務・財務など、専門的な知識が必要な場面が必ず出てきます。事業承継・引継ぎ支援センターへの相談、税理士や弁護士への依頼、M&Aアドバイザーの活用など、頼れる専門家の力を借りることを遠慮しないでください。


まとめ

この記事では、個人M&A・スモールM&Aの基本をお伝えしました。

おさらいしておきましょう:

「自分が経営者になる」と聞くと大きな決断に感じるかもしれません。でも、まずはマッチングサイトを覗いてみる、支援センターに相談してみる——そこから始めれば、思ったよりもハードルは低いと感じるはずです。

あなたの一歩が、後継者を探している経営者の希望になるかもしれません。


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